エコキュートの耐用年数は10年〜15年ほどと言われていますが、適切なメンテナンスを行えないと数年で故障するといったトラブルになる可能性もあります。
本記事では、エコキュートをメンテナンスしないデメリットやメンテナンス方法、メーカーごとのやり方、注意点などについて詳しく解説します。

エコキュートをメンテナンスしてないとどうなる?デメリットを解説
エコキュートをメンテナンスしないデメリットについて詳しく紹介します。
①寿命の短縮
定期的な清掃や点検を怠ると、内部部品や配管に汚れやスケールが蓄積し、熱交換効率が低下します。
その結果、ヒートポンプやタンクへの負荷が増し、本来10〜15年使えるはずの寿命が大幅に短くなる可能性があるのです。
とうぜんですが、早期交換は高額な出費につながります。
②光熱費の増加
フィルターや配管の詰まり、熱交換器の汚れは給湯効率を下げます。
効率が落ちると必要以上に電力を消費し、電気代が上昇。さらに加熱時間が長くなるため、使用感も悪化します。
メンテナンス不足は、知らぬ間に毎月のランニングコストを増加させてしまうのです。
③水質の悪化と健康リスク
タンク内の底部には水道水中の不純物や沈殿物が溜まりやすく、放置すると雑菌(レジオネラ菌など)が繁殖する恐れがあります。
これによりお湯が濁ったり異臭が発生し、入浴や給湯の衛生面に深刻な影響を与え、健康被害のリスクも高まる可能性があります。
④部品故障の連鎖
逃し弁やストレーナーなどの部品が汚れや固着で正常に作動しなくなると、圧力異常や漏水が発生します。
小さな部品の不具合でも放置すれば他の部品やシステム全体に負担がかかり、結果的に大規模修理や本体交換が必要になることもあります。
⑤騒音や振動の増加
内部の汚れや劣化でヒートポンプの負荷が増すと、運転音や振動が大きくなります。
これにより夜間の騒音トラブルや、機器の固定部の緩みなど二次的な不具合が発生することもあります。
騒音や振動は、快適性や安全性の面でも悪影響が避けられません。
エコキュートのメンテナンス方法・頻度
エコキュートのメンテナンス方法や頻度について詳しく紹介します。
①外装の拭き掃除
ヒートポンプユニットや貯湯タンクの外装は、ホコリや汚れが付着すると放熱効率や見た目に影響します。
乾いた柔らかい布で定期的に拭き取り、通気口や周囲の障害物も取り除くことで、機器の負担を減らし長寿命化につながります。
汚れが目立ってきたタイミングで定期的に拭き掃除をするとキレイに保つことができます。
②浴槽アダプター(循環口)フィルター掃除
浴槽の循環口フィルターは髪の毛や皮脂汚れが溜まりやすく、放置するとお湯の循環不良や雑菌繁殖の原因になります。
週1回程度、フィルターを外して歯ブラシなどで優しく洗い、水でよくすすいでから元に戻しましょう。
③水漏れ・異音チェック
本体や配管接続部からの水滴、湿り気、異音は故障の前兆です。
運転中に普段と違う音や振動がないか、周囲が濡れていないかを定期的に確認することで、早期発見につながり、修理費や使用できない期間を最小限に抑えることができます。
④ふろ配管の洗浄
追い焚き配管は皮脂や入浴剤成分が付着しやすく、雑菌の温床になります。
半年に1回程度、専用洗浄剤を使って浴槽にお湯を張り、追い焚き運転で循環洗浄しましょう。
終了後はきれいな水で数回すすぎ、残留成分を除去すると効果的です。
⑤給水口ストレーナーの掃除
給水口のストレーナーは水道水中の砂やサビを捕集しますが、詰まると給湯圧力や流量が低下します。
半年に1回程度、電源と止水を行った上で取り外し、歯ブラシで汚れを落としてから元に戻します。
⑥逃し弁の作動確認
逃し弁はタンク内の圧力を逃がす安全装置です。
半年に1回程度、レバーを上げて水が出るか確認し、戻したら止水されるかをチェックします。
自分で修理することが難しい部分ですので、固着や作動不良があれば、早めにメーカーや業者に相談しましょう。
⑦貯湯タンクの水抜き(底部洗浄)
タンク底には水道水中の沈殿物が溜まりやすく、放置すると水質悪化や効率低下を招きます。
年2〜3回、電源と止水を行い、逃し弁を開けて数分間排水し沈殿物を排出し、作業後は必ず満水に戻してから運転再開しましょう。
⑧漏電遮断器の動作確認
漏電遮断器は感電や火災を防ぐ重要な安全装置です。
年2〜3回、テストボタンを押してOFFになるか確認します。
異常があれば使用を中止し、必ずメーカーや電気工事業者に点検を依頼してください。
【メーカー別】エコキュートのメンテナンスの具体的なやり方
メーカー別にエコキュートのメンテナンスの具体的なやり方を紹介します。
①パナソニック
自動配管洗浄機能搭載モデルが多く、入浴後に自動すすぎで配管汚れを軽減します。
ただし自動機能だけに頼らず、半年に1回は手動で配管洗浄を行うのが望ましいです。
入浴剤は「エコキュート対応」表示のあるもののみ使用し、フィルター清掃は週1回程度が推奨です。
②三菱電機
「バブルおそうじ」機能で微細な気泡を配管に送り込み汚れを除去しますが、年1回は洗浄剤を使った手動洗浄が必要です。
フィルターは目詰まりしやすいため月1回以上の清掃が望ましく、入浴剤は対応可否を必ず確認します。
屋外ユニット周囲の清掃も忘れずに行いましょう。
③ダイキン
高効率運転を維持するため、屋外ヒートポンプのエアフィルター清掃が重要です。
月1回は落ち葉やゴミを除去することで通気を確保し、寒冷地仕様機は冬前に凍結防止ヒーターの動作確認を行いましょう。
配管洗浄やフィルター清掃は他メーカー同様に定期実施が必要です。
④コロナ
シンプル構造で自己メンテがしやすく、取扱説明書に詳細な手順が記載されています。
貯湯タンクの水抜きは年2〜3回行い、高温時の排水は火傷の危険があるため注意が必要であるため、必ず水温が下がってから実施しましょう。
フィルターや配管洗浄も定期的に行うことが効果的です。
⑤日立
「ナイアガラ出湯」など高出力給湯機能搭載モデルは、配管やフィルターへの負荷が大きく、汚れが溜まりやすい傾向があります。
給水ストレーナーは3か月ごとに点検・清掃し、配管洗浄も半年に1回以上行うと性能維持に効果的です。
入浴剤は製品の取扱説明書などを参考に対応可否を必ず確認しましょう。
エコキュートをメンテナンスするときの注意点
エコキュートをメンテナンスするときの注意点を紹介します。
①安全面に十分配慮する
エコキュートのメンテナンスでは、まず必ず電源を切り、ブレーカーや漏電遮断器をOFFにして感電や誤作動を防ぎます。
給水バルブを閉めてから作業し、水漏れや飛び散りを防止するとともに、貯湯タンクや配管内は高温になるため、水温が下がってから排水や清掃を行いましょう。
火傷防止のため、耐熱手袋や保護メガネを着用することも重要です。
また、屋外作業では足元の安全確保や転倒防止にも配慮し、周囲に子どもやペットが近づかないよう注意します。
②機材にあったメンテナンスをする
機器を長く使うためには、強酸性や強アルカリ性の洗剤は避け、金属やパッキンを傷めない中性洗剤やメーカー推奨の専用洗浄剤を使用しましょう。
高圧洗浄機は内部に水が侵入し故障の原因になるため使用禁止となっており、取扱説明書に記載された手順や推奨品を守り、機種ごとの仕様に合わせた方法で行うことが大切です。
内部部品の分解は専門知識が必要なため自己判断で行わず、異常があればメーカーや専門業者に依頼することが機器保護につながります。
③正しい頻度で定期的にメンテナンスを行う
メンテナンスは定期スケジュールを守ることが重要です。
フィルター清掃は週1回、配管洗浄は半年に1回、タンク水抜きは年2〜3回を目安に行います。
作業時には水漏れ、異音、エラー表示などの異常を早期に発見し、必要に応じて点検や修理を依頼します。
屋外ユニット周辺は落ち葉やゴミを取り除き通気を確保し、冬季は保温材の劣化チェックや凍結防止ヒーターの動作確認を事前に行うことで、効率低下や故障を防ぎます。
長期間エコキュートをメンテナンスしてない場合は業者への依頼が◎
エコキュートを長期間メンテナンスせずに使用すると、内部の配管やタンクに汚れやスケールが蓄積し、給湯効率の低下や光熱費の増加、さらには雑菌繁殖による水質悪化や健康被害のリスクが高まります。
また、逃し弁やセンサーなどの安全装置が正常に作動しなくなる恐れもあります。
こうした状態を放置すると故障や漏水につながり、高額な修理や本体交換が必要になる場合もあります。
長期間手入れをしていない場合は、自己判断で分解や清掃を行わず、必ずメーカーや専門業者に依頼して点検・整備を受けることが安全で確実です。
エコキュートのメンテナンスに関するよくある質問
エコキュートのメンテナンスに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Q1.エコキュートはメンテナンスしなくても大丈夫ですか?
メンテナンスをしなくても動く場合はありますが、効率低下や故障、水質悪化のリスクが高まります。長く安全に使うには定期点検が必須です。
Q2.エコキュートのメンテナンス費用はいくらくらいですか?
業者による定期点検は一般的に1.5〜2.5万円程度。清掃や軽修理を含む場合は1〜3万円ほどが相場です。
まとめ|愛媛・高知・香川のエコキュートのお悩みは「エコ殿」におまかせください!
本記事では、エコキュートをメンテナンスしないデメリットやメンテナンス方法、メーカーごとのやり方、注意点などについて詳しく解説しました。
愛媛県松山市のエコキュート専門店「エコ殿」では、エコキュートを専門に地域未着型で修理・交換、設置などをスピード対応しています。
お見積もり・出張費・キャンセル料すべて0円ですので、まずはお気軽にご相談ください。
